問題解決には職種が異なる人達の協力が必要

介護の職種はその人によって異なるが、問題もかならずといっていいほど起こってしまうのだ。だから職種の異なる人達と協力し、問題の解決に導くことが求められる。よくある問題とは、高齢者の転倒や高齢者同士のケンカ、職員のミスで高齢者をケガさせてしまった、などがあげられる。1人でも解決できる問題もあれば、1人では解決できない問題というのがある。

高齢者の転倒はいろいろで、高齢者がつまづいて転倒したとか、滑って転倒した、杖の使い方を誤ってしまったために転倒した、などがあげられる。この問題の改善策は、転倒の可能性がある高齢者の傍に、職員が付き添うことが基本だ。転倒前に職員がサポートすれば、避けられる確率はあがるだろう。

高齢者同士のケンカというのは、どの介護施設でもあるだろう。職員は高齢者同士のケンカを止めるのが大切だが、なにが原因で起きたのかを調べるのも大切である。ケンカの原因を突き止め、その原因をもとに改善し、ケンカの発生率を少しでも下げることが重要だ。

職員のミスで高齢者をケガさせてしまったというのはよくある話で、そのミスの原因を突き止めて改善していくのは重要でもある。介護の経験が浅い人に多い傾向だが、ベテランでもミスしてしまうことがある。ミスするのは恥ずべきものではないが、もっとも恥ずべきものは、そのミスを隠すことにある。ミスした場合は隠さず、上司に報告することだ。

介護業界ではさまざまな問題が起こっているといっても過言ではない。その問題を改善し、次につなげて、質の高い介護を目指すほうが、真の意味での改善策でもある。